春の記憶

「あそこに座って」

先生が言った席と
私の席は近かった。

休憩時間

「流依、部活はいんの?」
「今度、一緒にどっか行こうぜー」
「めっちゃカッコイイねー」

すでに流依の席の周りには
たくさんの人がいた。
って、クラスの皆が彼の周りにいる。

「あずも行くよー」

梨乃に手を引っ張られて
流依の前に行った。

「私は梨乃。
 この子はあずさ。あずって
 呼んだげて」

梨乃に勝手に自己紹介を
済まされる。
とにかく、私の出会いを
見つけようとしてきた梨乃は
流依と私を引っつけようとしている
気がする…。

「分かった。
 あず、か。
 可愛いね。」

・・・。
この人、何言ってんの??
しかもなんか心臓が
うるさいよ…。