愛を確かめ合い
私たちに隙間なんてないと
思っていた。

体育大会当日

太陽が眩しいくらいに
グラウンドと私達を照りつける。

「もうちょっとでスウェーデンだね。」

いろんな種目が終わり
もう少しで私たちの出番。
スウェーデン。

「おぉ!絶対に1位とるっ」

流依も私も梨乃も雄大も
それぞれが1位を目指して。

男子のスウェーデン。
雄大が練習のとき以上に勢いよく
飛び出す。

「やー!雄大頑張ってぇ」

私達は応援するけど
梨乃の声は周りとは比べ物にならないくらい
大きかった。

そのまま1位で雄大は2走にタスキを
渡す。
頑張って走ってるけど順位はひとつ落ちて2位に。
そして3走。
なんでこんないい感じで森君なんだろう。
真剣なのかふざけているのか…。
分からないけれど順位は一番したの5位。
そして流依のアンカー。
タスキを奪い取るようにとって
走り出した。

「頑張ってー」

風をきるように走る。
流依の茶色い髪の毛がキラキラ
光ってて。
本当にかっこよくて。
流依はペースが下がるどころか
どんどんと加速していき
2位に。
そしてゴール手前で1位の
チームを抜いて手をあげ、
流依は1位でゴールをした。

その次に行われた女子の
スウェーデンは
ハプニングも起こることなく
はじめから最後まで
ダントツの1位でゴールをした。