「そっかそっか!具体的にありがとう!」
絶対馬鹿にしてる。
涙目になってるよお父さん。
「お荷物をお部屋までお持ちします」
少し笑いを含んでますよ柴田。
「あー、いい解答をありがとう。
でも次は自分の意見を言ってねー」
と言いながら、先に二階に上がって自室へと行くお父さん。
気付かれていた。
なんであんなに気付く。
確かに、今までパッとしない感想を言って来たけど、
これは感想を持てたとか思わないわけ?
お父さんを追いかけるように自室へと向かい、柴田から鞄を受け取ると、部屋に入った。
鞄を机に置くなり、本を取り出してもう一度読む。
確かに、言われみれば海外への逃避行はどうかと思う。
