桜が散る頃、入学式が行われる。

この4月、この私、井坂美月(イサカミツキ)はこの清水学園高等部に入学にすることになった。


世間からはいい評判。
有名な進学校として有名な学校だ。


別にそれが目的で入ったわけじゃない。
お父さんが進めるから。


だから私はここに入った。

ここの大学を出れば、"清水大学"と言うだけで見られる目は違う。

だからお父さんは私をこの学校に入れた。

本当は中学からがよかったらしいけど、中学で十分な学力をつけて高校を受験してエスカレーターで大学に入学。

そして、いつかは父が経営してる丸山書店と言う出版社に入って、父のトップの座を引き継ぐのが、私に与えられたレール。

父は代表取締役。
会社の中ではトップだ。

女でもなれる様に手配は整っている。

父がこんなにも私の道を作るのは理由がある。