そこまでしないとだめなのか。
私は気付かれないようにため息をこぼした。
車の中は暇だ。
鞄の中を探ると、朝にもらった本を見る。
感想を言えと言われていたはずだ。
仕方なく、本を手にとり本を読む。
内容は、跡取り息子と普通の女性が恋する話し。
よくあるパターンだ。
男性が葛藤をし、女性を想う一途な恋。
これを私にどう感想を述べろと言うのだ。
男性が女性を想うあまり海外へ逃避行をする。
(へー……)
しか思わない。
何も思わないから、すぐに読み切ってしまう。
一冊、300ページぐらいだ。
すぐ読み切ってしまう。
どうしよう。
また、適当に読んだと思われる。
(第一、こんなの感想言われてもスケールが違うし……)
ページもめくらず窓の外を見る。
(そうだ…!)
私はいい考えを思いついた
