強く掴まれ、無理矢理車に乗らせようとする。
呆然と見るあめちゃんと祥子ちゃんを見れば、私は抵抗する。
「し、柴田!私…」
だが柴田の腕は解けない。
それよりも柴田は私の腕をより強く掴む。
「専務に、報告いたしますよ」
そう言われ、ぴたりと動きが止まった。
お父さんに言われたら、私はどうすればいいかわかんない。
「美月、無理せんでええで?」
「また遊べばいいし」
二人の心遣いに私は嬉しくなった。
二人の言葉に甘えて車に乗り、窓を開ける。
「ごめん…二人とも」
「ええよ!」
「明日、学校でね」
頼りなく頷くと、車は動きだした。
「お友達と寄り道する際には、専務に一言お願いします」
