【完】また君を愛してしまうから



奏が死んだのは来年の春。



だから、あと一年で死ぬの?



「イヤだ!奏、死んじゃだめだよ。」



必死な私と呆れ顔の奏。


「死なないし。って、学校遅れるぞ。」



私の手をとって走り出した奏。



温かいぬくもりに包まれる。



そこでやっと生きてるんだなって実感した。



そして、声の主の言ったとおり1年前にタイムスリップしてしまったんだ。



奏、今度はあなたを死なせはしない。



私がタイムスリップしてきた理由...。


奏を守るため。