「せめて、俺が変わりに死んだらよかったのに!そうしたらっ...!」






梓のか細い手を包んだ。


まだ生暖かい。



「奏...。そ、んなこと、言わないで...。?」



梓がうっすら目を開けた。



「梓っ...。嘘だろ!」



目を覚ますなんて...。



「私がこれから言うことを良くきいて。信じて。」


「ああ。信じる!言ってみろ。」



梓は安心したように笑った。



今にも消えそうな...か細いえがお。