【完】また君を愛してしまうから



そのとき...


ギュッ



「え...?奏?」



冷えた手に暖かい感触。


「こうしてれば寒くないだろ?」



奏はにかっと笑った。


「でも、奏は冷たくないの?」


私の手今すごく冷たいもん。


でも、奏は優しく笑った。


「お前が凍えているよりまし。」


そういって、私に軽く口づけをした。


「ありがと...すき。」


最後の言葉は聞こえたかどうか分からないけど...。


そのとき空から冷たいものが落ちてきた。


「んっ...雪?もう、冬か。」

やっぱり、最近は早く過ぎているようだった。