「梓!何、ぼーっとしてるのよっ。」
へっ!?
私の顔を覗き込む真央がいた。
「いつからぼーっとしてた?」
「いつからっていつものことだけど...。」
やっぱりか。
って、納得するのもおかしいか。
「最近特にね。秋になってからかしら?やっぱり秋って寂しい季節なのね...。」
「ちょっと...キャラ変わってませんか?」
ウルウルした目で窓の外の落ち葉を見た真央。
「失礼ね、いいじゃない。で?梓はなんかあったの?」
「あ...ううん。なんでもない。」
ベジに全然会えてないって言おうとするとベジのこと話さなきゃだめだし。
話すとまただめって言われるし...。