「だめに決まってますよ。」
また、この声がした。
「ベジ...。今日は最初から姿見える。」
向かい合わせの席の真央が座っていた場所にいたベジ。
今日も金髪ロングの王子様姿。
「それどころの話じゃないです。こっちの人間にタイムスリップの事は言ってはいけない定め。あなたは...破ってしまいましたね。」
「そ...んなの知らなかった。...ごめんなさい。」
ベジのいつになく真剣な顔に謝ってしまった。
「もう、長くはこっちにいられませんね。」
「って...私はビルから落ちるあの時に、戻るっていうこと?」
いや...!
フルフルと首を振った私。
「自分から落ちて死のうとしたくせに...。」
「そうだけど、今は...。」
何でだろう?
生きたい...。



