そして、ミスコン決定戦当日...。 「梓、手、震えてる。」 奏が私の手を包んだ。 「だって...。」 ここはステージの裏側で待合室。 だから、可愛い子も美人な子もいっぱいいる。 「梓先輩、奏様。お互い頑張りましょうね。」 「あ、花!さすが、可愛い。」 花はロングヘアーをくるくるに巻いてあってお姫様みたい。 「そんなことないですって。梓先輩、気合入ってますね!」 「これは...っ。」 そう、今日の私の衣装は半袖のウエディングドレス。 純白で真っ白。 私が着たいって言ったわけじゃない。