【完】また君を愛してしまうから



「奏様ー!!」




私たちのムードをことごとく壊してくれる花。


足音がして少し小柄な花がめに入った。



でもやっぱり懐かしく思える。



一野 花はひとつ下の学年で2年5組。


奏のファンの一人。




「あ、一野か。おはよ。」


「花、おはよ。」



別に私は嫌いじゃないし悪い子じゃないと思う。


奏はもててることに気づいてないからちょっと心配だけど。


「花も一緒にクラスまで行ってもいいですか?」


「ん...いいよ。」


私のほうをチラッと見た奏。

気にしてくれてたのかな?