太陽が迎えるさわやかな朝。 青空に飛ぶ小さな白い鳥。 手から伝わる温かいぬくもり。 少しごつごつしているけど長い指。 「奏、好き。」 私の大好きな人。 「な、急になんだよ。そんなこといつも言わないくせに。」 奏はすこし顔を赤らめた。 時が戻って少し変わった私。 前より素直になれた。 奏を失った悲しさを知ったから今を大切に思える。