前にこんなことはなしていなかった...。
「お気づきになられましたか?全部同じなんていうことはありません。未来はいくらでも変えられます。」
「いくらでも...?じゃあ、奏が死なないように出来るってこと?」
声の主の姿は見えないからはたから見ればかなり怪しい子。
でも、それが出来るんだったら...。
「前にも一度申したはずですが。」
こ、こいつのしゃべり方なんか腹立つ。
「そうだったわね。ふんっ。」
とりあえづ奏を死なせなければ戻れるって事よね。
「お言葉ですが、奏様を死なせなければってもうその時には来年になっていますよ。」
「あ、そっか。」
私ってつくづく馬鹿だ。



