「大樹?」

なんでいちゃったの?


大樹がいないと私・・・。


「大樹!!!!!!」


≪紗枝side ~END~≫



ピロリロリン~♪

メール?


『優香へ
 いきなりメールしてごめん。
 
 悠馬から優香のメアド教えてもらったんだ。

 俺、アメリカに留学することになった。

 今日、日本をたつ。


 長い間ありがとな。

 しばらくは帰ってこないから。

 今でも優香が好きだ。
 でも、もう忘れることにする。

 だから
 悠馬と幸せになれよ。

 またな。バイバイ
 まぢでありがとう。
 大樹』

  
大樹が。。。アメリカ?

なんで???


意味が分かんないよ・・・。


今日日本をたつ?

行かなきゃ・・・。


行かなきゃ後悔する・・・。


「悠馬!!」

授業中にも関わらず私は叫んだ。

「大樹がアメリカに行くって」

「先輩が!?」

「島田!境!静かにしなさい!!」

「今から行かないと・・・。
 今日、日本をたつって・・・」

「とにかく先輩の家いこう!」

私は悠馬と教室を飛び出した。

先生は名前を呼んでいたけれど
そんなの耳に入ってこなかった。


「大樹!!!!」

私は名前を呼んで入ったけど
大樹はいなくて、紗枝ちゃんがその場に立ちく尽くしていた。

「紗枝?」

「大樹が・・・。
 大樹がいないの」

「紗枝?いこ!!一緒にいこ!」

「いや・・・。
 優香のせいだよ?
 優香が大樹のこと・・・」

「私の、、、せい??」

「優香ちゃんが大樹を追いつめたんだよ!」

「どーいう意味?」

「そんな事は車の中で話せばいいから
 とにかく空港に行こう!」

「う、、うん」

「紗枝!行くぞ!」



私は頭の中が真っ白になった・・・。