≪紗枝side≫


優香ちゃん。

ごめんね・・・。



私、やっぱり大樹が好きだから
優香ちゃんに大樹をあげれない。


今までのことずべて
私が仕組んだことだったよ。


優香ちゃんと大樹を引き離すための作戦。


見事に引っかかってくれてありがと。



これで私と大樹で幸せになれる。











今日は大樹の家に行くの。

きっと今日は最高の日になると思う。



ピーンポーン・・・

「大樹~!!」

しばらくたっても大樹が出てこない。


どーしたんだろ?


「大樹?入るよ?」


そういって私は部屋の中に入ったけど大樹はいない。


机の上に一枚の紙が置いてあった。

『紗枝へ
 今までありがとな。
 俺、しばらく旅に出るよ。
 アメリカに留学することにした。

 親がアメリカにいるから
 行ってくるよ。

 何も言わずに行ってごめんな。

 あと、俺は紗枝の気持には応えられない。

 今でも優香が好きなんだ。

 紗枝はかわいいから
 きっともっといい男が現れるよ。

 だから、俺のことは忘れてくれ。


 しばらく帰ってこないから。

 本当に今までありがとう。
 大樹≫