無理なお願いなのはわかってる。


でも、悠馬か大樹を選ばなきゃいけない時は
いつか必ず来ると思う。



だから今決めたの。



悠馬となら怖くない。


大樹の事なんか消し去ってくれるはずだから・・・。






悠馬が好きだよ。

誰よりも好きだよ・・・。





「わかった。
 その代り、これからもずっと俺のそばにいろよ?」

「当たり前でしょ!」




「優香・・・
 愛してる・・・・・」


そういって

悠馬は優しくキスをした。
そのキスはだんだん深くなっていった。



「優香・・・」

耳元でささやかれる声・・・。



私たちは何かをぶつけ合うように
激しく愛し合った・・・。




これは
『偽りの愛』なんかじゃないことを確かめるために・・・。




悠馬が好きだ・・・。

そう思い込ませるように・・・・・



やっぱり私は最低の女だね・・・。


こんな時に
大樹とのたくさんの思い出を一つ一つ消していこうとしてる。


目の前にいる人をちゃんと見ていない・・・。


悠馬・・・。



ごめんね。