「おはよう、利宇ー!」

「おはよう、じゃねーよ。今何時だと思っ…」


「ほらほら!早くしないと転校初日から遅れるよ!」

「だから、今何時だと…」

「あ!私そろそろ行くね」

「はぁ…勝手にしろ」


そう言うと、利宇は台所へ向かった。




利宇こと、笹原 利宇(リウ) は私の弟。


利宇も私と同じく、今日から新しい学校に通う。


ちなみに利宇は中2で
私は高1の15歳。




「じゃあ私学校行くね!」

「絶対行くの早いだろ…」


そんな利宇の独り言にも気付かずに私はドアノブに、手をかけた。



―ガチャ



「行ってきまーす!」


「ん」


利宇は呆気なく返事をした

「もぉ……、COOL&シャイボーイなんだから♪」


「何変な事言ってんだよ!早く行け、馬鹿!」


「はいはい、行きますよーうだ」


私は玄関を出て、学校へ向かった。