冷たい同居人






「ねぇ、あたしのどこが好き?」




「なんだよ、いきなり」



「いや、こんなあたしの、どこがいいのかなぁって」




「そうだな…」




何で迷うのよ。




「いつもうるさいし、くだらない理由で買い物付き合わされるし」




それ、いいとこじゃないじゃない。




「俺、お前みたいな女初めてなんだよ」




初めて?




「女って、すぐに俺の言いなりで、やれって言えばやる。だから正直、最初は杏奈のこと避けてたんだ」




だからあんなに冷たかったんだ。




「でも、杏奈は違った。俺にお金払えって言うし、無理やり買い物に連れていこうとするし、そんなとこに惹かれたのかもな」




そんな真剣に答えてくれるなんて…。




つばさのことだから、全部とか言いそうだったけど…。




「杏奈は、俺のどこが好き?」




「最初は、冷たくて、嫌いだったけど、ホントは優しくて、気づいたら好きになってた。急に優しくするからだよ」




「嬉しいよ」




つばさの笑顔にまたドキッとする。