「杏奈、できたぞ」 「うん」 つばさと向かい側のいすに座る。 「お前、帰ってからずっと顔赤いけど、大丈夫か?」 ずっと!? 「だ、大丈夫だよ」 「熱でもあるんじゃねぇか?」 つばさの手があたしのおでこに触れる。 それだけですごくドキドキする。 「熱はねぇか」 「だから、大丈夫だって」 「ならいいけど、具合悪かったら言えよ?」 「うん、ありがと」 そうやって、すぐあたしを心配する。 あたしには、こんな彼氏もったいないな。 何であたしなんだろう。