「一緒に暮らすのは家族みたいなものって言ったのはお前だろ?」
言ったよ。
言ったけど、家族に言えないことだってあるじゃん。
「あたし、この家出てく」
もう…やだ…。
「おい!!」
あたしは近くの公園のブランコに座った。
それから数分もしないうちにつばさくんが来た。
「何があったか話してみろよ」
「この前、つばさくんがすごく綺麗な人と会ってるところ見たんだ。あの人、誰?」
「あれは、俺の姉だよ」
つばさくんのお姉さん?
あたし、お姉さんに嫉妬してたんだ。
バカみたい。
でも、つばさくんの彼女じゃなくて安心する自分がいた。
「何で隠してたの?」
お姉さんなら、隠す必要ないじゃない。
「別に隠してたわけじゃねぇよ。でも、心配させちゃってごめんな」

