「ただいまー」
「おかえりー」
帰るの遅いね。
あの日から、つばさくんは「ただいま」も「おかえり」も言ってくれるようになった。
それだけで嬉しいけど…
好きな人に彼女がいるっていうのはつらい。
「ごはん食べる?」
「いや、食べてきたからいらない」
「あ、そう…」
あの綺麗な彼女と食べたんだよね?
想像しただけでも胸が苦しくなる。
「お前、なんかあった?」
「え?」
「いつも明るいのに、今日は暗いからさ」
「別に、なんもないよ」
暗いのは、つばさくんのせいだよ…。
「そっか…」
つばさくんは2階に行ってしまった。
つばさくん、あたしのこと心配してくれたのかな?

