伊崎先輩の自室であろうカーテンが閉まってて何してるのかはわからないけど、カーテン越しに窓に寄っ掛かっているような皺があった。
「……やっぱり、こんなのダメだよ…。」
「え」
「わたし、本当のこと伊崎先輩に話してくるっ!」
わたしはアイにそう言って、自分の部屋を飛び出した。
「直はやめたほうが…」ってアイの声が聞こえたけど、怖いとかそういうの以前に、まともに会ったこともないのに失礼なことをしてしまったことについて、ちゃんと謝るべきだと思った。
ちゃんと、メールのことは嘘です、って直接言わなきゃ…なんか信憑性ないように見える気がしたし。
伊崎先輩がもし金髪の不良だったとしても……!
そんなことを思いながら、わたしの部屋から伊崎先輩の家の前まで2分程度で辿り着いた。
インターホンを押す手が震える。
押そうとしては離し、押そうとしては離しの繰り返し。
怖い…のもあるけど、緊張が大半を占めてる震えで。
ああ~…もう…いつまでもこんなことしてたら、不審者みたいじゃん。
大きく深呼吸して……と、
よし!!いざ!!
ピンポーン…
と、インターホンが鳴ったと同時にドアが開いた。
