うそつきハニー




アイは、わたしのことを呼ぶやいなや、いきなり土下座してきた。



「えっ?アイ!?」



「カンナ!!超ごめんんんんん!」



え?
なんだ、いきなり……




「これ、見て」


そう言うと、アイは自分のケータイ画面をわたしに見せてきた。




「ん?なに…?
『伊崎先輩は、かっこいいことはかっこいいんだけど…ちょっと、怖い人らしいよ』
……って、えええぇぇ!?」



「あとね、伊崎先輩って休み多くて単位取れなかったから留年したから、私らと同学年らしい……」




それは、世間一般で言う不良ってやつですか。


てかそれ、先輩じゃないじゃん。タメじゃん。



「……で、いつも一人でいて、誰かとしゃべったとこなんてほとんど見ないって…。」




……たしかに、2年前に会ったときも人見知りそうな人だったかもだけど。

ていうか。



「……よくみっちゃんの先輩メアド知ってたね。」



「……去年同じクラスだったから連絡網の関係で知ってたらしいよ。」



「そうなんだ……」




なんか重苦しい空気が漂ってるよ、この部屋。



伊崎先輩が、そんなに浮いてる人だったなんて…

と思いながら隣の家をチラッと見た。