嘘つきなアイツ~テキトー王子の甘い罠



私は鞄にしまおうとしていたノートを適当に開き、紙の端を破った。


「ねー
啓介!きいてるの?!」


そんな島田さんの声に、グシャリと持っていた紙切れを握りしめた。


それを握り直して、構えをとる。

マトはこの学校一のテキトー人間、安藤啓介。


ピッチャー…投げました!!


サラサラとした柔らかそうな髪めがけて紙のボールをポーンと放った。