嘘つきなアイツ~テキトー王子の甘い罠



「あ……。」


体育館の入口付近に座り込む二つの影。


一つは見間違えるはずもない安藤くんの背中。

もう一つは華奢な女の子の背中。


彩乃の曰く、その女の子が島田春風らしい。



私は二人の背中を穴が空く程ジーッと見つめる。

距離が遠すぎて会話までは聞こえないのが残念だ。