安藤啓介はそんな彼女に素っ気なく答え、床に落ちている紙のボールを拾い上げた。 あっ と声をあげてしまいそうになるのを抑え、私は必死に平常心を保った。 ーー後で回収しようと思ってたのに、普通にバレてた…。 そんな私に気づいているのか、いないのか、安藤啓介が不意にこっちを見た。