【短】指輪物語













私より少し遅れて

あなたが部屋を訪れる。



細身のスーツを着て

優しく微笑んで

私を抱きしめてくれる。



私はそんなあなたの

温かさが大好きだった。



ソファーに座って

煙草を吸っているあなたを

私は1番近くで見つめる。



こんな一瞬の時間でも

私は充分に幸せだった。



どんな仕草もあなたは素敵で

私に向ける表情の全てが

愛おしくて…



このまま時間がいつまでも

止まってくれればいいのに…と

いつも願ってる。