【短】指輪物語
















あなたはその指輪を

また薬指にはめ直して

乱れたシャツを戻し始めた。



「ごめん…今日はもう帰る」


「えっ?…どうして?」



私、何か悪いことした?



お願いだから…

もっと傍にいてよ…



だけど、そんな私の願いも届かず

あなたはホテルを出て行った。






あなたから貰った

ピンクの薔薇が

とてもくすんで見えた。