【短】指輪物語















あなたの車は私を乗せて

ゆっくりと走り

着いた先は綺麗な夜景が広がる

素敵な場所だった。



周りには人がいなくて

安心した私は

車を降りてあなたの隣で

綺麗な夜景を眺めた。



こうやって二人で

肩を並べたのなんて…

いつぶりだろうね?



あなたは突然車に戻ると

しばらくして私の元に

戻って来た。



「…誕生日おめでとう」



そう言ってあなたは

可愛らしいピンクの

薔薇の花束を私に手渡した。



「誕生日、覚えててくれたの?」


「当たり前だろ」



私は嬉しくて…

思わず涙が溢れ出した。



そんな私をあなたは

優しく抱き寄せてくれた。



やっぱりあなたは…ズルい人ね。



もうこれ以上…

期待させないでよ。



ねぇ…あなたの優しさが…

嘘の愛が…

私を苦しめること、知ってる?