「・・・・・・なん、で?」


 約束を、すれば。

 彼を繋ぎとめる事ができると、思っていた。

 彼を、想うから、こそ。


「やぁ、だぁ・・・。真斗・・・?やだぁ・・・、」


 彼女しか居ない部屋に、彼女の声だけが響いた。
 外では雨が、朝よりも激しく地面を打っていた。





 約束なんて、したって。




 なくっちゃ。

 あなたがいなくちゃ…・・・――。






(本当は寂しいんだよ?)
 ――07/12/03