「あ゙―、はいはい。おはようさん」
「あ!何でそんなにめんどくさそうにいうの?」



 そういって、彼女は彼のくびに腕を巻いてできる限りいっぱい、彼を揺らす。



「ちょ。おま、首しま」
「うわぁぁん、どうしてどうして?」



 彼女は、そんな朝の1コマが好きだった。


 彼の方も、また。
 そんな朝の1コマを、楽しんでいた。






(こんな事してたら、智史に彼女できないなぁ。申し訳っ!)
(てゆか!いい加減気付けよ!)
 ――07/12/01