次の日の昼休み。
「こんにちわー。御注文のお品届けに参りましたけどっ。」
トモダチとお弁当を食べ終えて私が向かったのは茶道室。
『ココの和菓子気に入っちゃったから毎日食べたいな♪』
先輩が個人的にした注文は
上生菓子を一つ。
モノはお任せで。
毎日。
昼ごはんの後に。
茶道室に。
届けろって・・・・
それって私が届けなきゃならないんじゃん!?
和菓子のデリバリィーなんて聞いたことがないよ。
お父さんが、ムリ!と突っぱねる前に、先輩はぽんっと現ナマを十万ほど置いてった。
頼みかたから支払いまでやっぱおぼっちゃま・・・。
そんなわけで拒否権もなくその注文を受ける事になり、私は茶道室へ日参する羽目になった。


