「・・・・・いいなぁ・・・・名前呼ばれたぁい。」
ボクの独り事に二人が揃って顔を向けた。
「「百木留」」
遠くの腐女子集団からは
『きゃー禁断の三角関係っ萌え!』
というはしゃぎ声が・・・。
・・・・・。
「記憶喪失じゃあるまいし・・・てか、何でフルネームなのお?」
むぅっと口を尖らせる。
「あら、ゴメンね?とうとう自分の名前も分からないオバカちゃんになっちゃったのかと思った!」
「・・・なっちゃんヒドイ・・・」
大介がなっちゃんを咎めるような目で見ながら、へこんだボクの頭を撫でる。
「しかし、名前がなんだって?」
大介に聞かれて、今思ったことをとりあえず説明してみた。