schoolシリーズ【短】(弓道部)×(茶道部)編



暫く、宇宙人と遭遇したヒト、みたいな顔で愕然と立ち尽くしていた先輩は、突如、店内に駆け込んできて・・・





叫んだ。









「あずきチャンくださいっ!!!!」








・・・・・・はい?




先輩の叫び声にぽかんとする私とお父さん。

駆け込んできた先輩に続いて入ってきたのは・・・・

確か、二年の沢渡先輩。

二人は幼馴染らしく校内でもよく一緒にいる。


その沢渡先輩も現状が把握デキナイようで、無言で立ち尽くした。



このトンチンカンな空気の中、お父さんが動き出した。

さすが年の功。


無言で私のトコロまで来て焼き上がったタイヤキを一つ、










ぽん。



意気込んでいる先輩に渡した。