schoolシリーズ【短】(弓道部)×(茶道部)編


どういうこと?と首を傾げて悠ちゃんを見上げるけど、

悠ちゃんは考え込むように目を薄く細めただけで・・・。


じっと見詰めていると、悠ちゃんがふっと笑った。





「試してみようか。」




「え?何を―――」


「あずき、頭の上から蜘蛛が垂れてきたよ?」


「え?・・・・えぇっ!!!!」



ぎゃーっと叫んで悠ちゃんにしがみ付く。







「嘘っ、ヤダッ!何とかしてよ、悠ちゃん!!!」


「んー・・・・うん!もう飛んでったよ。」

「蜘蛛は飛ばないっ!」

「飛ぶよ。糸をパラシュートみたいにして風に乗るんだけどね・・・」




そんな蘊蓄どーでもいいっ!!







涙目で悠ちゃんから離れる。




「ぅぅ・・・悠ちゃんのバカ・・・」



「言いがかり・・・まぁ、俺の所為って言えばそうだけど・・・・」