どういうこと?と首を傾げて悠ちゃんを見上げるけど、
悠ちゃんは考え込むように目を薄く細めただけで・・・。
じっと見詰めていると、悠ちゃんがふっと笑った。
「試してみようか。」
「え?何を―――」
「あずき、頭の上から蜘蛛が垂れてきたよ?」
「え?・・・・えぇっ!!!!」
ぎゃーっと叫んで悠ちゃんにしがみ付く。
「嘘っ、ヤダッ!何とかしてよ、悠ちゃん!!!」
「んー・・・・うん!もう飛んでったよ。」
「蜘蛛は飛ばないっ!」
「飛ぶよ。糸をパラシュートみたいにして風に乗るんだけどね・・・」
そんな蘊蓄どーでもいいっ!!
涙目で悠ちゃんから離れる。
「ぅぅ・・・悠ちゃんのバカ・・・」
「言いがかり・・・まぁ、俺の所為って言えばそうだけど・・・・」


