「あれ?・・・あれって有名な二年の百木?」
「えっと、その・・・」
「弓道に興味があってってわけじゃないよなぁ。じゃ、お目当てはあずきかな。」
「えっ!や、それは・・・」
「あずきもメンドウな男に手ぇだしたもんだなぁ~。」
「ち、違くてっ・・・!」
あははぁ~と人事よろしく呑気に笑う悠ちゃんをバシバシ叩く。
ぅわぁ~!!!
呆気なく気持ち読まれてるし!
顔が熱いっ。
「んー・・・カワイイ妹を泣かせる悪い男ならお兄ちゃんが怒ってやるんだけど。・・・なんか俺の知ってる彼とイメージ違うからなぁ・・・。」
「・・・え?」
「ん。詳しく知ってるワケじゃないけど。もっとこう・・・物事に執着しないっていうか。当たりは柔らかいけどどこか冷めてるっていうか・・・。」


