「・・・でも
オマエにしちゃ、今回はやけに執着するじゃないか。」
「ん~?そーかな・・・?」
「そーかなじゃなくて、そーだろが。だってオマエときたら好きなモノは一緒くたに『好き』なヤツだもんな。」
「なにそれ・・・」
怪訝に起き上がると、大介は例えば・・・と続けた。
「オマエ、菓子好きだろ?」
「好きっ!」
「授業サボって屋上で昼寝は?」
「好きぃ~♪」
「ノラ猫は?ゲームは?サッカーは?」
「スキっっ・・・・だから?」
「おぅ。例えば、ケーキと昼寝だったらドッチがスキだ?」
ボクは心底同情的に大介を見詰めた。
「バカじゃないの、大介。お腹が空いても昼寝なんて食べられないし、眠い時にケーキ食べたって眠いままだし・・・ドッチの方がスキかなんて比べられるモンじゃないよ?」
「・・・オマエに常識諭されるとすっげー落ち込むんだが・・・」