「んもぉー、誰が大介にどーかして欲しいなんて言ったよぉ。」
ぷーと頬を膨らませると、大介は直ぐに納得したように頷いた。
「ああ。ひょっとして例のアンコちゃんか。」
「うん。例のあずきチャン。」
大介の小ボケはサクッとスルーして頷く。
こないだカップケーキくれるって言って、なんか怒って結局くれなくて・・・。
それから一週間近く経つ今でも、怒ったまま
・・・みたい。
昼休みの和菓子は、ボクのいない間に茶道室に置かれている。
「もぅボク、五日と十五時間二十分もあずきチャンに会ってない~。」
「オマエ変なトコ妙に細かいよな・・・」
大介は呆れたように突っ込みつつも、机に不貞寝したボクの頭をヨシヨシと撫でてくれた。