「これあげるぅ~。モモ先輩、甘いモノスキでしょ?」
そう言って女の子達が差し出すのはカップケーキ。
彼女達は私と同じ一年なんだ。
今日は時間をずらして殆どのクラスが調理実習だったから。
差し出されたカップケーキを受け取って、先輩がぱぁっと顔を明るくした。
「わぁ♪くれるのー?
嬉しい、アリガト!
ボクカップケーキだぁいすき♪」
無邪気な笑顔に、ズキンと胸が痛んだ。
手が震えて、知らぬ間にカップケーキを持つ手に力が籠った。
・・・なんなの、それ・・・。
そんなコトを思って・・・
そんな考えをかき消すようにぎゅうっと唇を噛む。


