schoolシリーズ【短】(弓道部)×(茶道部)編





放課後、

私はカップケーキを持って茶道室へ向かった。


出来あがったカップケーキは上々。

・・・まぁ、私一人じゃなくて、班のみんなで作ったしね。



渡した時を思い浮かべてくすっと笑う。

子供みたいにはしゃぐ先輩が目に浮かぶ。



先輩の部活が始まる前に捕まえて渡さなくっちゃ・・・。

心持足を速めて茶道室に向かうと、その手前の廊下で先輩の姿を見付けた。



「せんぱ・・・・」


「モモ先輩~っ♪」



私が声を掛けようとするのを遮るように、可愛い声が先輩を止めた。




振り向いた先輩に女の子数人が駆け寄ってきて取り囲む。



あっという間に人だかり・・・

てか、プチハーレム。