先輩の無邪気なオネダリに呆れて溜息を吐きつつ、首を振る。
「スミマセン。部活忙しいし、休みの日はお店のお手伝いあるし・・・・」
「そっかぁ~・・・・弓道部って強豪だもんねぇ。」
目に見えてしょぼんとする先輩。
あぁ・・・ヤバイ。
仕方ないコトだと思っても、その姿があまりにも可愛くて胸がキューンとしてしまう。
私が何だか理不尽な罪悪感にかられていると、先輩がぱっと明るい顔を上げた。
「んじゃあ、公園とかスキっ?お散歩とかは!?」
き・・・切り替え早っ・・・。
「す、すき・・・・・かな?」
「ボクもスキーっ♪じゃ、今度一緒にお散歩しようねっ!」
「あー・・・はいはい。」
「わ~い。約束♪」
なんで私が先輩の趣味に付き合わなきゃならないんだろう、と思いつつ
・・・なんだか憎めないんだよね、先輩って。


