大福を食べる先輩は本当に幸せそう。
本当に甘いモノスキなんだね。
それを眺めながら抹茶オレを呑む私。
「ちなみにあずきチャンは、遊びに行くならどこがスキ?動物園~、映画~、遊園地~、水族館~・・・」
和菓子タイムの間にこんな風に先輩と他愛無い話をするのもお約束。
話っていうか・・・
先輩って『どちて坊や』みたい。
何でも知りたがる。
「んー・・・水族館、かな。」
「わぁ♪気が合うね。ボクもっ。マンボウ大好き~っ。」
「・・・『らしい』ですね。私はサメとかのがスキですけど。」
「あはっ。あずきちゃんらしー。後、ぐるぐるしてるのとかもスキそう!」
「ぐるぐる?・・・あ、イワシか、なんかですか?」
「動いてないと死んじゃう系!」
あはあは笑った先輩は徐にキラッキラの目をして身を乗り出してきた。
「まんぼう見たぁい!ねー水族館連れてってぇー。」
・・・私は先輩のオカンかい・・・。


