茶道室に入ると、先輩がいてにこぉと笑顔を浮かべた。
「いらっしゃ~い。わぁ♪今日は苺大福―っ。」
私の差し出す和菓子を見てはしゃぐ先輩。
この人、これで本当に年上なのかな。
まるでコドモみたい。
無邪気すぎ・・・。
私を畳に座らせて、先輩は抹茶オレを作りだした。
これもなんだかお約束。
先輩が和菓子を食べる間、私は先輩の作ってくれる飲み物を呑んで付き合うの。
てか、
由緒正しき茶道家が、抹茶オレとかオッケーなんですか?
その辺りを聞いたら
『好みに合わせて好きなモノ飲む方が幸せじゃなぁい?』て。
・・・先輩らしい考え方だなぁ。


