「その時好きになったんだよ!!正確には気になった、だけど……」

「すみません………覚えてないです………」


葛西先輩は笑った。


「那緒ちゃんさ………俺の兄貴については触れないんだね…………映画見に行った日は騒いでたのに」


「私が好きなのは葛西光さんなので、お兄さんが好きなわけじゃないのであまり………」


「…………うれしい…………」