私は憂鬱な気持ちのまま、

下校していた。


「姫香」

「・・・嵐」

いつもと違う私の態度に、

嵐が、私を抱きしめた。


「聖夜の事なんて、

忘れな。オレが、

姫香のそばにいる」


「・・・・」



今は、この言葉が、

胸にしみわたった。


嵐が、傍にいてくれる。


私は、嵐の胸に、

顔をうずめた。