『今年の栄えあるプリンスは、

3年の市橋 聖夜さんです』

『そして、プリンセスは、』


私は耳を塞いだ。


『3年の城ノ内 桜子さんです』


・・・え?


「姫香様じゃなかった」


後輩も、驚いてる様子。


城ノ内といえば、

城ノ内財閥のお嬢様ね。


ま、私じゃなくてよかった?


私は会場を出た。


「おい、姫香!」

腕を掴まれた。