彼と遊んでいると、時間はあっという間だった。

お城で独り、ぽつんと時間をもてあましていた頃が嘘のように。

「・・・。そろそろ行かなきゃ・・・」

もう、気付けば日が落ちてきていた。

「お、もうこんな時間か・・・」

「なんか時間短いよ・・」

「まっ、またいつでも来いよ。待ってるから」

「・・うん。ありがとう、また来るね!」

「おう!じゃあ気を付けて帰れよ」

「うん、また!」