急性大好き症候群

「じゃ、また明日ね」


板垣くんはすぐにいつもの笑顔に戻って、教室を出て行こうとする。


「あ……」


待って。


口を開いても、声がでない。


待って、行かないで。


好きなの。


すごく好き。


抑えられそうにない、この気持ち。


もう、隠しきれそうにない。


板垣くん。


誰と付き合ってもいいから。


わかってほしい。


あたしの気持ちを、わかってほしい。


「い、板垣くんっ!」


あたしは、気が付いたら板垣くんの腕を掴んでいた。